現在、市は春木の競輪場の施設を大幅改修すべく計画を立てています。
内容は
①サイドスタンドの撤去
②バンクの大改修
③メインスタンドのリフォーム
④その他施設の耐震化
⑤競輪場内外の周辺整備
⑥選手管理棟の大規模改修
⑦選手宿舎の新設
⑧BMXコースの新設移設
などが主なものです。
① ~⑥は第1期工事とし、30年度後半~33年度末までに行い、それに要する費用は36億6千万円でその内33億9千万円を15年の借金で賄うというものです。
⑦ ⑧は第2期工事になりますが見積もり費用はまだ出ていません。
上記計画(第1期工事)に伴う収支推計では、33年度~借金の償還最終年度である48年度までの16年間の競輪場の収益は38億7千万円、その内市の一般会計に14億3千万円を繰入し、24億3千万円を 基金に繰出して返済に充てる。
現在の基金の残高は約21億円であり
48年度の最終年度末での基金は4億9千万円残るとなっている。
すなわち16年の間に14億3千万円+4億9千万円=19億2千万円が入ることになります。
但し、この計算には2期工事の分は入っていませんので、更に数億円を工事に使うとなれば収支計算はさらに下がるものとなります。 おそらく15億円程度になるように思います。
今現在の競輪場の基金残高は約21億円あります。
競輪場をこの際廃止し、この基金ですべての施設を撤去しても10億円ほどは残るのではないでしょうか。残った10億円で公園の整備をすれば立派なスポーツ競技施設や防災時の避難場所ができるとは思いませんか。
仮にこの収支計算通りで行ったとしても、毎年1億円が黒字になるだけで、過去67年間の収益で610億円を市の一般会計に繰入れた、過去の状況とはあまりにも時代が変わりすぎています。
その上、競輪事業における公営ギャンブルのイメージと春木地区の市民の皆さんへの迷惑を考えれば果たして年1億円の収益のために競輪場を存続させる必要があるでしょうか。
競輪の将来は右肩上がりの物ではありません、それは市民の皆さん誰もが感じていることでしょう。
競輪の将来を考え、岸和田市のイメージアップと地域の皆さんへの迷惑を考えれば競輪場問題を真剣に考える時期に来ているのではないでしょうか。